文明の生体史観

この本によるとユーラシア大陸の国々は
東洋・西洋ではなく
第1地域:西ヨーロッパ、日本
第2地域:Ⅰ中国 Ⅱインド Ⅲ ロシア Ⅳ中東
に分かれるそうです。

古来より図の真ん中の乾燥地帯には繰り返し
凶暴な遊牧民が誕生しました。
そしてその遊牧民は周辺の文明国を回復できないほど
破壊しました。
一番有名なのはチンギス・ハンのモンゴル人ですが
フン族、突厥、匈奴、鮮卑族なんかもそうです。
これら遊牧民は第2地域の国々の人たちがせっかく作り上げた
国の体制を 一瞬にしてぶち壊しました。
第2地域の人たちは 外敵から 国を守るためにも
巨大帝国をつくる必要があったのです。
そして遊牧民が侵入してきて またぶち壊す。
中国の歴史なんかはこの繰り返しです。
中国・ロシア・インド・ペルシャ・トルコなんかの歴史も似ています。
だから この地域には民主主義がなかなか根付かなかったのです。
これに対し 第1地域は海、や森という自然の堤防に
囲まれていたため 遊牧民が簡単に攻めて来られなかったのです。
なので第1地域の国の歴史は 絶対王政→封建制度→革命→民主主義
を自己完結できたのです。
だから イギリス・フランス・イタリア・ドイツなどの西ヨーロッパの
国々の人と 日本人の価値観(人権、環境、文化的等の)
が似ているのです。
そして 現在でも第2地域なんかの方が
独裁者が登場しやすかったり
人権に対する価値観などが日本人と違ったりするわけです。