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ジャガイモ飢饉

北アイルランド



アイルランドは17世紀にクロムウェルに征服されて以降 イギリスの植民地でした。

1801年にイギリスに併合されましたが アイルランドでは、宗教の自由と
政治的自治を求めた民族運動が盛んでした。


とそこに 1845年ヨーロッパからジャガイモに取り付く奇妙な菌が上陸。

その菌はたちまちアイルランド全土に広がり 大飢饉をもたらしました。

これが原因で 餓死者やアメリカ等への大量移民が発生し
アイルランドの人口は1/4まで激減しました。


と ここまでが教科書に書いてある「ジャガイモ飢饉」の説明です。


しかし 当時 全体的な天候不順ではなかったため、
ジャガイモ以外の作物は普通にとれていてイギリスへの
畜産物や穀物の輸出はむしろ「増えていた」のだそうです。


本来ならば疫病の発生がわかった時点で、イギリスへの食料輸出を止めて、
これらの食料を地元消費にまわせば飢饉を回避できたはずなのに、
イギリス政府はその手段をとりませんでした。

政治家は「貧民たちに天罰が下った」という主旨の発言があるなど
アイルランド人に対する差別意識があったわけです。


なのでイギリス政府は 「アイルランド貧民救済」という政策を
とることに躊躇しました。


さらに、領主による「強制退去」が加わってしまったことが要因で
移民の大流出となりました。


つまり、ジャガイモ飢饉は天災ではなく人災だったのです。


このことがアイルランド人のイギリス本土に対する恨み辛みの
原因となり 20世紀の北アイルランド問題へとつながっていくわけです。


この問題は その後、イギリス・アイルランド両国がEUに加盟することで
収束していったのです。



現在 イギリスがEU離脱問題でグダグダやっているのは
この北アイルランド問題が再発する可能性があるからです。



19世紀のジャガイモ飢饉がきっかけなのです。




















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